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100名クラス90分授業でポスターセッションに挑戦

投稿日:2022.05.27

更新日:2022.06.13

大人数授業での利点を活かし、全員が多くの人の前で発表をする・聞く機会をつくる。質疑応答時間も設け、発表者の趣旨を聴衆がひきだすそのプロセスのなかではクラスメイトとの交流からクラスが活性化する。発表は一人2回行うことで、1回目の反省点を改善し2回目によりよい発表を行う。他者の発表は合計6回聴き、そのなかから2名、優秀者を選び表彰する。相互評価により参画意識も高まる。課された課題において、発表準備の段階で整理され、発表を通して意味付けされ、また質疑応答を通してより視野が拡がる。同じ課題に取り組んだ自分以外6名の成果を聴くことで、アプローチや工夫の違いにも気づき、今後に活かしていく。

準備するもの

  • ポスター(予め課題を課し、学生はその回答を同一のフォーマットで作成しプリントアウトして持参)
  • 相互評価用の承認シール(色がついた円形のシールや100円ショップなどで販売しているキャラクターシールなど)

ポイント

事前に課す課題のテーマは、授業でこれまで扱った内容のおさらいなど、全員が共通言語で取組むことができ、さらに思考の相違を学びにつなげる内容が相応しい。例として以下に記す。

 

「これまでの授業3回のなかで学んだ、各企業の働き方改革の取り組みを参考に、さらに別の企業を10社ほどリサーチし、その中から1社選び、その企業の他社にはみられない「働き方制度」について具体的に説明してください。その取り組みがどのような効果をもたらせているかについても調査してください。まとめとしてこの調査のプロセスから自分が学んだことを具体的に述べてください。

手順

1

事前課題:学生は課されたテーマに沿って、既存のテンプレートにその回答を記入しプリントアウトしポスターとして持参

2

座席はくじ引き:学生は教室に入る際に席札をとり、スクリーンに投射されている番号に着席(4人ずつグループをつくる)

3

授業冒頭での説明:事務連絡・90分のながれを説明・グループ内での4名の発表順の確認

4

アイスブレイク:ウォーミングアップとして4名で課題の概要を共有し感想を伝え合う(3分)

5

ポスターセッション実施:(5分間の発表+2分間の質疑応答+1分間の交代)×4名×2ラウンド

6

全員の作品に一通り目を通す:全員のポスターを発表した場所付近に置く。聴くことができなかったクラスメイトのポスターもみせてもらう。

7

相互評価:学生は自分が聴いた6名の発表のうち、素晴らしかった発表者2名のポスターの裏側に承認シールを貼る

8

まとめ:自身のポスターをピックアップし評価を確認。時間があればグループ4名で学びの振返り、授業クロージング

9

事後課題:ポスターセッションのなかで自身の発表を通して学んだこと、他者の発表を聴き学んだこと、それぞれ具体的に300字以上で記し期日までにLMSを通して提出

該当カテゴリー

勝又あずささんの投稿「100名クラス90分授業でポスターセッションに挑戦」は次のライセンスの下に提供されています。

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