MOSTreasure

教室内で実施する業務シミュレーション

投稿日:2022.05.25

更新日:2022.06.13

文系の学生に情報システム関係の授業をするのは大変です。そこで学んだ内容が、これから働くときにどう生きてくるのか、たとえば、授業で使ったシステムを使って業務をシミュレーションしてみる機会があれば、学んでいることへの理解も深まります。

この事例では、Accessを使った販売管理システムを構築するという授業で、そのシステムを使った業務のシミュレーションをロールプレイングで行います。インターンシップの事前研修としても有効です。

準備するもの

  • 授業で作った業務システム(テキストに完成版が添付されている場合もあります)
  • 業務を行うためのシナリオ(詳細は下記スナップショット参照)
  • プリンター(帳票を印刷するため)
  • 文房具一式(発注があった商品を紙で作ります)

ポイント

ロールプレイのシナリオは、おおよそ次のような感じになります。

”あなたはAA商事の新人営業のBBさんです。先輩営業のCCさんからの引継ぎ事項がありました。「お客様の長田さんからお電話があり、発注したいものがあるそうです。カタログはお持ちなので、メールで発注内容をお聞きし、見積を届けてください。発注いただいたら、納品と、請求書の発行までは済ませておいてください。販売管理システムを用いて業務を行ってください。”

手順

1

販売管理システムを理解するための情報科学の授業の実施。

2

シミュレーションに先立ち、実際に学んだシステムを使う練習を実施。

3

ロールプレイのシナリオ作成を作成し、シミュレーションを実施。

4

時間的に余裕があれば、チェックリストやルーブリックで振り返りを実施(サンプルは下記スナップショット内に添付)

5

シナリオのバリエーションを作って2度目の実施をすることもあります。たとえば顧客から値引きを求められた(値引き処理)、上司から帳票が使いづらいので書式の変更を求められた(見積書の形式変更)など、少し高度にします。

6

(補足)教員は顧客役を行います。教室の中にいくつかグループがあれば、どのグループが一番最初に領収書を発行できるか、などを競うこともできます。

該当カテゴリー

長田尚子さんの投稿「教室内で実施する業務シミュレーション」は次のライセンスの下に提供されています。

CC