小論文のピアレビュー
概要:学生が書いた小論文を学生同士で評価し合う(評価基準あり)。それをさらに講師が採点しコメントを付したうえ、次回授業冒頭で優秀作品を発表する。
注意点:学生がピアレビューをするとき、評価基準が明確な方がよい。評価基準に基づいた評価の後に、作品のよい点について話し合ってもらうようにする。ペアづくりは、学生の自由に任せると手間取るので、あらかじめ学籍番号によって席を指定するなどの方法を取った方がよい。第1回目の授業でルールを明示する。
準備するもの
- 講師が準備するのは、原稿用紙(解答用紙)、評価用紙
- 学生が準備するのは赤ペン
ポイント
手順①の11の観点で評価基準を作っている。
手順
1
*⑧は、段落分け、段落間や文と文の間のつながり、一文の長さ、句読点の打ち方、文末不統一などに注目。
*⑩は、行頭の1マス空け、禁則処理(、。」などは行末に押し込む)、英数表記の方法などに注目。*この評価基準を採点に使う場合は、重要度に応じ項目によってウェイトを変える。
*小論文の出題形式(テーマのみ、課題文あり、図表ありなど)によって、項目の付加や削除が必要になる。
2
2人でペアになって互いの作品を評価したあと、それぞれの作品について2人で話し合う。
とくに、作品の良いところを少なくとも2点ずつ出し合うことにする。
3
作品は回収し、講師が採点し一言コメントを付す。
4
次回の授業業冒頭に作品を返却する。
よい作品やユニークな作品はワープロで入力のうえコピーして配付し、講師が講評する。
該当カテゴリー
天野哲彦さんの投稿「小論文のピアレビュー」は次のライセンスの下に提供されています。