学習意欲を引き出す教員のキャリア紹介
学生の授業参加意欲を高めるものは、新しい知識への探究心だけではなく、それを教える教員への好奇心も大きいものです。
教員の自己紹介をキャリアカウンセリングで使われているライフラインチャート(モチベーション推移)を用いると説明しやすく、学生を授業に引きこめます。
準備するもの
- 教員のキャリアのモチベーションを図示した「ライフラインチャート(実例を以下に添付)」
ポイント
- キャリアカウンセリングでは自己理解(自分の価値観を知る)のために使われるが、教員の社会人(研究者)人生のスタートから現在の部分を扱う。
- 自分自身の問題意識(研究意欲)を、成功・失敗例を伝え、当該授業の意義や面白さにつなげる。
手順
1
ライフラインチャートを作成する。文章ではなくパワーポイント等で作図する。
(パワーポイントが面倒なら、手書きで写真に撮っても味のあるものになる。)
▼拡大図(PDF)
2
時間軸に沿って解説する。
モチベーションの変化が大きかったところに熱意を入れる。解説後に、自分のキャリアを振り返って発見したことを話す。
【例】
「キャリアは思った通りにはいかないが、やった通りになった。」
「失敗したときの方が、経験にも記憶にも大きい財産になった。」
3
学生に感想を求める。発言がしにくそうなら、隣の学生と1分間、感想を交換させてから聞く。
リアクション・ペーパーに書かせて回収すると、教員の良い自己理解にも役立ち、当該科目の指導意欲もあがる。
該当カテゴリー
鈴木美伸さんの投稿「学習意欲を引き出す教員のキャリア紹介」は次のライセンスの下に提供されています。