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ESP(専門英語教育)指導の事例報告

投稿日:2022.05.26

更新日:2022.06.29

本記事では、所属先の大学における工学部1回生を対象とした、専門用語に自然に触れながら英語力も身につけてもらうPBLの活動について紹介します。

この授業では、学生たちに英語教育に活用できるアプリ、もしくは装置(器具)の開発に関する企画書をデザインしてもらい、最後に英語で企画内容についてポスター発表してもらいました。

準備するもの

  • アプリ・装置の企画に必要な検討事項を記したワークシート
  • 学生がポスター発表を評価するためのワークーシート
  • ポスター発表のための模造紙

ポイント

本活動における工夫は以下の通りとなります。

  • グループ間で同じアイディアが出ないように調整しておきます。
  • 学生のアイディアが、既存のアプリ・装置と被っていないか調べておくようにします。
  • 活動に参加しない学生が出ないように、グループワークの活動内容をまとめるためのワークシートを作成しました。
  • ただ単に企画するだけで終わらないよう、最終講義でポスター発表の時間を設け、他の学生からの評価を受けることができるようにしました。

手順

1

第1回目の講義では、1グループ4名でグループ分け(名簿順)をしました。

2

グループ内で開発するアプリ、もしくは装置の検討を授業時間外に行ってもらいました。

期間は二週間を指定しました。
提出期限までに中間報告書を提出してもらい、グループの進捗状況を確認するようにしました(添付ファイル参照)。

8班アプリ中間報告.doc

3

週1回の講義のため、第13回の講義週に完成したワークシートを提出してもらいました。

受け取ったワークシートは、最終講義までにまとめて冊子化し、全員に配布しました。
また、最終講義では、グループの企画をポスター形式で発表をしてもらうことにしたので、ポスターを作成するための模造紙も配布しておきました。

4

最後の講義では、前半に6班、後半に6班の入れ替えで、ポスター発表を実施しました。

学生にはそれぞれのポスターを回ってもらい、教員が用意した評価シートに記入してもらいました(添付ファイル参照)。

評価を担当する学生には、教員が他に受け持つ経済学部の1クラス(45名)の学生にも参加してもらい、質疑応答の時間を充実しました。

ポスター発表評価シート.doc

5

経済学部の参加学生の1人から総括として、最も良かったグループについてコメントをもらいました。

学生から集めた評価シートは、教員がまとめた上で結果をそれぞれのグループに伝え、これからの企画立案に活かしてもらうようにしました。

該当カテゴリー

村上裕美さんの投稿「ESP(専門英語教育)指導の事例報告」は次のライセンスの下に提供されています。

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