ESP(専門英語教育)指導の事例報告
本記事では、所属先の大学における工学部1回生を対象とした、専門用語に自然に触れながら英語力も身につけてもらうPBLの活動について紹介します。
この授業では、学生たちに英語教育に活用できるアプリ、もしくは装置(器具)の開発に関する企画書をデザインしてもらい、最後に英語で企画内容についてポスター発表してもらいました。
準備するもの
- アプリ・装置の企画に必要な検討事項を記したワークシート
- 学生がポスター発表を評価するためのワークーシート
- ポスター発表のための模造紙
ポイント
本活動における工夫は以下の通りとなります。
- グループ間で同じアイディアが出ないように調整しておきます。
- 学生のアイディアが、既存のアプリ・装置と被っていないか調べておくようにします。
- 活動に参加しない学生が出ないように、グループワークの活動内容をまとめるためのワークシートを作成しました。
- ただ単に企画するだけで終わらないよう、最終講義でポスター発表の時間を設け、他の学生からの評価を受けることができるようにしました。
手順
1
第1回目の講義では、1グループ4名でグループ分け(名簿順)をしました。
2
グループ内で開発するアプリ、もしくは装置の検討を授業時間外に行ってもらいました。
期間は二週間を指定しました。
提出期限までに中間報告書を提出してもらい、グループの進捗状況を確認するようにしました(添付ファイル参照)。
3
週1回の講義のため、第13回の講義週に完成したワークシートを提出してもらいました。
受け取ったワークシートは、最終講義までにまとめて冊子化し、全員に配布しました。
また、最終講義では、グループの企画をポスター形式で発表をしてもらうことにしたので、ポスターを作成するための模造紙も配布しておきました。
4
最後の講義では、前半に6班、後半に6班の入れ替えで、ポスター発表を実施しました。
学生にはそれぞれのポスターを回ってもらい、教員が用意した評価シートに記入してもらいました(添付ファイル参照)。
評価を担当する学生には、教員が他に受け持つ経済学部の1クラス(45名)の学生にも参加してもらい、質疑応答の時間を充実しました。
5
経済学部の参加学生の1人から総括として、最も良かったグループについてコメントをもらいました。
学生から集めた評価シートは、教員がまとめた上で結果をそれぞれのグループに伝え、これからの企画立案に活かしてもらうようにしました。
該当カテゴリー
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