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ほめらレター

投稿日:2022.05.27

更新日:2022.06.29

他者からほめられることで自分の長所,持ち味を確認するワーク。自分に自信が持てないという人に対して特に有効。人からほめられると単純に嬉しい。しかも短所だと思っていることをリフレーミングしてもらえると嬉しいという学生が多い。さらに,他者をほめ,それで喜んでくれる人がいるという体験をする学生が少なからず出てくる。こうした学生は人の役に立てたと感じるようである。

このワークと類似したものとして勝又あずささんの「褒め言葉のシャワー」も参照していただきたい。

 

参考:小倉泰憲(2016).ほめらレター」ワークの学生及び社会人への適用と有効性の検討 日本産業カウンセリング学会第21回大会発表論文集,pp.78-79.

準備するもの

  • ワークシート:「自分シート」
  • プロジェクター資料(下記)

ポイント

 リフレーミングが難しくて,他の人のシートにうまくほめ言葉を記入できない場合がある。そんな時でも「自分も同じだよ」など,共感するコメントを書くように促すと良い。 

なお,このワークは学部生だけではなく大学院生,社会人に対しても広く実施できる。この際,「ほめらレター」というネーミングに抵抗を示しそうな場合は「持ち味探しワーク」などとしている。

手順

1

準備

事前にグループ分けしておく。4人一組程度。

2

自分シート作成(14分)

プロジェクター資料で自分シートの作り方を説明する(4分程度)。作成作業(10分程度)。

3

リフレーミングのレクチャー(12分)

リフレーミングに関する短い講義と演習。ここを省略するとリフレーミングができない学生が出てくる。回答例は1年生の実際の回答例。プロジェクター資料で説明3分。例の確認5分。演習6分。演習ではすぐに答えを見せずに書かせてみるとよい。

4

肯定的なコメントの記入(18分)

説明6分。記入は1回あたり4分程度。「ポジティブなコメントの記入」のスライドで作業の説明をし,グループワークの説明をするまで表示したままにすると良い。シートの移動を3回実施する(4分×3回)。最後(4回目)は伏せてから本人に戻すと良い。

5

コメント読みとグループワーク(14分)

説明とコメント読み6分。1人2分程度の持ち時間で感想等を話す(2分×4人)。

6

まとめの解説

7

ワークシート:自分シート

自分シート.pdf

8

プロジェクター資料

オフィスソフトが無くても参照できるようにPDFで用意しました。もとはパワーポイントなのでほしい方は個別にリクエストしてください。

ほめらレター.pdf

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実際の作成例1

10

実際の作成例2

該当カテゴリー

小倉泰憲さんの投稿「ほめらレター」は次のライセンスの下に提供されています。

CC