グラジュエーション・リスト
大学を卒業するまでにやりたいことを整理するワーク。
1年生の時に取り組むことで卒業までの学生生活のおおまかな見通しをたてることができる。
大学生の中にはやりたいことを見つけろと他者から言われ,見つからないことに負い目を感じる学生も少なくない。
このような学生であっても「卒業までに」という制約をつけることでやりたいことを見つけやすくなる。一方,やりたいことがありすぎて何も実現できなかったり,お金の確保のためにバイトに明け暮れるものの,いつまでたっても目標を達成できないまま卒業する学生もいる。このような事をふせぐために,やりたい事のリストアップをし,優先順位を考え,実現方法と阻害要因を考える事が有効である。
このワークは非常にシンプルなワークだが,自分にとって嬉しい事を考えるため,楽しみながら取り組め,気づきが多いようである。
参考:小倉泰憲(2016).卒業までにやりたいことを整理するワークについて -「グラジュエーション・リスト」ワーク- 日本カウンセリング学会第49回大会発表論文集,p.65
準備するもの
- 配布資料:「分類図」
- ワークシート:「グラジュエーション・リスト」
- ワークシート:「実現方法の検討シート」
- プロジェクター資料(下記)
ポイント
教員の進め方として,「目標を持たないといけない」という姿勢・態度で実施しない方が良い。
本人の気づきを尊重するような心理教育の素養があることが望ましい。
手順
1
プロジェクター資料
オフィスソフトが無くても参照できるようにPDFで用意しました。もとはパワーポイントなのでほしい方は個別にリクエストしてください。
2
準備
事前にグループ分けしておく。4人一組程度。
3
個人作業1(24分)
「グラジュエーション・リスト」の作成。パワーポイントを見せながらワーク1の説明をする。記入作業は18分程度。
4
グループワーク(7分)
グループワークの仕方を2分程度で説明し,グループワークを行う(5分程度)。
5
分類図の配布
6
個人作業2(18分)
「実現方法の検討シート」の作成。パワーポイントを見せながらワーク2の説明をする。記入作業は12分程度。
7
グループワーク(7分)
8
まとめ(3分)
該当カテゴリー
小倉泰憲さんの投稿「グラジュエーション・リスト」は次のライセンスの下に提供されています。