リーディングの理解を深めるためのチャート図の活用
英語学習において、学生が単語を調べながら頑張って英文を読んでも、その作業が英文の理解に結びついていないことがよくあります。
単に英語を日本語に移し替えるだけでは、本当に英文を理解したとはいえません。
そこで本記事では、読んだ英文の情報をチャート図を用いて整理することで、英文の理解を深めてもらうという、リーディング授業におけるチャート図の活用について紹介します。
準備するもの
- 課題となる英文
- 白紙の紙と数色のペン
- 書画カメラ教員が英文の内容をグループや概念、テーマ別に分類してチャート図を作成する様子を、書画カメラを用いながら、リアルタイムで学生に見てもらう。
ポイント
この活動の狙いは、英文を「読む」ということは、単語の意味だけでなく、内容もしっかりと理解しながら読み解くことが大切であることを、チャート図を作る作業を通して学生に実感してもらうことです。
手順
1
まずは学生に、辞書を用いずに指定した英文を時間を決めて読んでもらいます。
2
英文の内容の理解度をはかるための問題に回答してもらいます。
問題数は、各パラグラフ2〜3問程度です。
3
学生に、回答できた問題数や回答内容を記録用のワークシートに記入してもらいます。
4
再度、時間を決めて読み直してもらいます。
5
③の行為を再度繰り返します。
6
辞書を使って単語を調べながら、あらためて読み直してもらいます。
7
あらためて先ほどの問題に取り組んでもらい、単語の意味がわかったとしても、内容を正確に把握できないことを認識してもらう。
8
教員が英文の内容をグループや概念、テーマ別に分類してチャート図を作成していく様子を、書画カメラを用いながら、リアルタイムで学生に見てもらう。
9
教員のチャート図を参考にしながら、今度は学生が自分なりのチャート図を作成してもらう。
10
完成したチャート図は、ペアグループを作ってもらい、互いに交換して確認してもらう。
ペアワークでは、互いのチャート図の相違点を指摘することで、チャート図のバリエーションについて学んでもらう。
11
![](/uploader/download.php?data=20220520135546_2144184734_62871f5227df3/IMG_3275.jpeg)
![](/uploader/download.php?data=20220520135546_2144184734_62871f5227df3/IMG_3275.jpeg)
色ペンをたくさん使って情報のグループ分けや、主張が異なる際に色分けすることをサンプルを作成する際にみてもらう。