未来・課題解決を考えるきっかけに「ロボット」を使う!
今、人工知能、IoT(Internet of Things)、そしてロボットが、急速に社会の中で実用化されようとしています。数年後、学生が実際に社会に出る時期を考えると、今から、それらの新しいテクノロジーに触れておくことも必要な時代なったと考えます。
そこで、コミュニケーションロボットを授業で使い始めました(2014年11月から)。ロボットに知識を教えてもらうのではなく、学生が新しいテクノロジーに触れ、未来の社会を考えるきっかけや、現在の社会的な課題を抽出し、それを新しいテクノロジーで解決することを考える授業形態です。アクティブラーニングの形態の一つとして考えています。
これから普及してくると考えられる「ロボット」をどう使うかの1つの方法として、情報共有をさせて頂きます。
準備するもの
- コミュニケーションロボット
- ・Pepper(ソフトバンクロボティクス社)
- ・Sota(ヴイストン社)
- (実際に会話や、身振り手振りなどを含めたコミュニケーションをできるものが望ましい)
ポイント
ロボットは人気者!
医療・看護系などの普段ロボットとは縁遠いと思われる学部の学生も、社会に出た後は、仕事の現場において、ロボットを利用するユーザーになることが考えられます。そのため、単にロボットの機能を紹介するのではなく、将来、活躍する現場に、どのようなロボットがいたら良いのか・役立つのかを考える機会とすることで、数年後の未来をイメージした授業を展開することができます。また、現段階でも想定できる社会的な課題を、ロボットなどを活用することで、どのように解決することができるのかを考えるきっかけにすることもできます。実際の授業で多くの学生は、ロボットに関心を寄せました。本物のロボットに触れることで、想像力が刺激されていたようにも思われます。ロボットを使う授業を設けることで、未来のこと、テクノロジーのことなどを考え、調べ、議論することが可能でした。
手順
1
事前課題として、ロボットについて概要を理解するための資料・動画を提供する。
2
際の授業で、コミュニケーションロボットを紹介する。
3
生が、コミュニケーションロボットと触れ合う機会を持つ。
4
グループで、ロボットに触れ合ったことで感じたことを意見交換する。
5
グループで、将来自分が活躍すると考える領域で、どのようなロボットがいると良いかを考え、意見交換する。
6
クラス全体で、各グループで話し合われたロボットに関することを情報共有する。
様々なロボットの活用方法や課題が出てくることで、気づきや関心を持つことが想定されます。
関連情報
該当カテゴリー
坂田信裕さんの投稿「未来・課題解決を考えるきっかけに「ロボット」を使う!」は次のライセンスの下に提供されています。