オムニバスゲスト講義でのアクティブラーニング(少人数編)
正課科目において、毎回異なる社会人ゲストを招聘し、講演いただく授業がある。授業90分間は、冒頭のゲスト紹介を経て、ゲストの講演が60分間程、その後10分間の質疑応答、まとめで終了、というながれが多く見受けられる。
少人数ならではの利点を活かし90分間をゲストと学生と全員でつくっていく、双方向の授業にするための工夫を紹介する。
準備するもの
- 学生への事前課題:登壇者(社会人ゲスト)と所属企業・職務について調べ、登壇者への質問を3つ考えて授業に臨む
- "登壇者への依頼:25分間程のご講演の内容を準備いただく
ポイント
登壇者が25分間で話しきれなかったことは、質疑応答の時間に、追加で話していただく。
質問が途切れた場合は、テーマに沿ってグループで議論する機会を3分ほどつくり、全員が思考を働かせ声を出すようにする。
手順
1
授業前:登壇者(ゲスト)にタイムテーブルの再確認・プリントアウトしたタイムテーブルシートを教壇に準備する
2
授業開始(4分間):導入として事務連絡、グランドルールの徹底、ゲスト紹介
3
学生全員より自己紹介(8分間):学生は、所属と氏名、自身を象徴するひとこと(ゲストに覚えてもらうために取り組んでいることや夢中になっていることなど)、きょうの授業に期待していることを各自が簡潔に話す
(ゲストはメモをとり講演時にも学生を名前で呼び、問いかけたりしている)
4
ゲスト講演開始(25分間):依頼したテーマ・内容に沿って講演
5
グループワーク(5分間):ゲスト講演のなかで特に印象に残ったこと、質問の共有など
6
質疑応答(30分間):学生の質問にお答えいただく
7
学生全員より(10分間):きょうの授業で感じたこと・学んだことを各自が述べる
8
ゲストより学生へメッセージ(5分間):最後に学生へのメッセージ・きょうの登壇で感じたことなども
9
クロージング(5分間):まとめ、事務連絡
10
事後課題:ゲストへのお礼のご挨拶として、学んだこと・印象に残ったことを具体的に3つ、計400字以上で記し、期日までにLMSを通して提出
該当カテゴリー
勝又あずささんの投稿「オムニバスゲスト講義でのアクティブラーニング(少人数編)」は次のライセンスの下に提供されています。