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学生全員が主体になるポスター形式プレゼンテーション

投稿日:2022.05.27

更新日:2022.06.13

PBL型授業等で活動成果を発表する際、ポスター発表形式で実施する場合のひとつの例を紹介します。

 

構成:28名:4名(A・B・C・D)×7チーム

準備するもの

  • 各チームが屋台を持てる大きさの教室
  • 教材・教具(模造紙、マジック、ポストイット、ハサミ、糊、テープなど)
  • タイムマネジメント用のベル(鈴など)

ポイント

  1. メンバー全員に発表の機会があり、全員に相互評価の機会がある。
  2. 発表すること自体を目的としない。事前に一人ひとりの発表練習(リハーサルでチームメンバーからのフィードバック)を行い、そのプロセスからもおおいに学ぶ。発表でのお互いのよい考え・手法を取り入れあうなど、実践の価値を深めるとともに、互いのプレゼンテーションスキルをも向上させる。フィードバック役を務めながら発表者の考えを掘り下げ、自分自身も気づく。
  3. 発表内容・方法の全員のレベル(質)を向上させ、どの(誰の)発表を聴いてもそのチームの活動成果(の主要部分)がきちんと伝わるようチームで準備をする。発表内容が発表者ごと異なっても伝えたい軸は同一になるように。
  4. チーム編成(その方法も含む)は、できれば参加メンバー全員で合意のもとメンバー同士で編成する。チーム内で趣旨を再度共有しテーマ等を選び活動目標・計画をたてる。発表内容にもそのチームらしさ・スタイル・テイストを表現してもらう。
  5. 教材・教具は譲りあってみんなで使えるようルールをつくる。そのほかの教材等はチームごと自由に準備する。
  6. ベル(鈴)などを活用し、タイムマネジメントにも配慮する。
  7. 発表内容が「人のキャリア」の場合には尊重する姿勢を、「会社の戦略」の場合には守秘義務を厳守するなど、グランドルールを示し徹底する。

手順

1

タイムテーブル(計180分間):

1.イントロダクション(ながれの説明・各チームの広報PR):15分間

 

*ポスターセッションの趣旨とながれは事前に説明をしておくほうがよい。1.のイントロダクションではそのおさらい程度。その後(10分間)は各チームが自身のブースのPRを行う。

*ポスター発表は4クール。自身の発表以外の時間は、他チームの発表を見学(4名×7チームの場合はすべてのチームの発表を聴くことが可能)

*発表1ラウンド10分間は、発表(7分間)+質疑応答(3分間)

2

2.各チーム最終打合せ・スタンバイ:15分間

 

*発表(7分間)は形式自由。ポスターや、PC・タブレット・スマホ、即興劇、入手した書籍やパンフレットなどを活用しながら聴衆への問いかけなどをしながら双方向コミュニケーションを。各ブースを屋台村のようにデコレーションする。

(これまでの例:即興劇、写真・編集動画・BGM・ホームページ紹介、などクイズ形式、ブック形式ポスターでの演出など)

3

3.ポスター発表1・2(Aさん・Bさん):20分間

 

*質疑応答の3分間は多くの質問を受けられるよう質問ひとつずつコンパクトに。線(ひとりの質問者と発表者)でなく面(聴衆と発表者全員)の場をつくる。質問する側は発表者が伝えきれなかったようなことを引き出すような問いかけもする。

*欠席者が出た場合は「屋台休業」の回をつくり全員に周知し発表を聴いてもらうように(逃さないように)する。

4

4.スタンバイ:5分間

5

5.ポスター発表3・4(Cさん・Dさん):20分間

6

6.休憩・スタンバイ:10分間

7

7.ポスター発表5・6(Aさん・Bさん):20分間

8

8.スタンバイ:5分間

9

9.ポスター発表7・8(Cさん・Dさん):20分間

10

10.全員が自分以外のチーム6チームのうち2チームを選び「My賞状」を作成し贈呈(机の上に置く)→各自休憩:20分間

11

11.チーム内振り返り:10分間

12

12.全体共有:各チームの代表者が「My賞状」の枚数とフィードバックの内容を発表:5分間

13

13. チーム間フィードバック:15分間

該当カテゴリー

勝又あずささんの投稿「学生全員が主体になるポスター形式プレゼンテーション」は次のライセンスの下に提供されています。

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