所見票検討会の開き方
東京電機大学では,2015年度から,学生による授業アンケートの結果に対して授業担当教員が所見票を書くことが義務付けられました。
さらに,2016年度からは,その所見票がアンケート集計結果とともに学内限定で公開されるようになりました。
所見票を書くことは,自らの授業を振り返るきっかけになり,またそれを学生にフィードバックすることは,普段なかなかできない教員と学生とのコミュニケーションを実現します。
さらに,所見票を教員同士で読み合うことで,様々な刺激を与え合い,授業改善につなげることができます。とは言っても,忙しい教員が自発的に同僚の所見票を活用して自らの授業改善を行うことは難しいので,私が所属する部署(人間科学系列)では,所見票検討会というものを2016年度から始めています。
準備するもの
- シラバス
- 授業アンケート集計結果
- 所見票
ポイント
聴衆が,発表される科目の内容や方法等をよく知っている場合は,授業そのものの説明は省略できるが,そうでない場合は,授業そのものの説明をしないと所見票で言っていることが理解できなくなるので注意。
手順
1
授業の概要説明(10分)
発表者が,自分の担当する科目で,どのような授業をやっているか,シラバスをもとに簡単に説明する。
2
授業アンケート集計結果と所見票の紹介(15分)
授業アンケートの集計結果と所見票を用いて,どのような結果が出て,それについてなぜそのような結果になったのか,今後どうするつもりかというような考えを簡単に説明する。
3
質疑応答(15分)
発表者と聴衆の間で質疑応答をする。また,聴衆から発表者へアドバイスを行う。
4
1回の所見票検討会で,2名くらいが発表し,90分程度で終わる。