「大学生も筆の誤り」を防ぐIMIJUNノート
英作文の指導で大切なことは、学生が同じ文法の間違いを繰り返さないよう、英語の文章構造をしっかりと理解してもらう点ではないでしょうか。
IMIJUN(意味順)ノートは、「だれが」、「する」、「だれ」、「なに」、「どこ」、「いつ」という6つの意味が書かれた「意味順ガイド」に沿って英単語を当てはめていくことによって、自然と英語の文章構造の感覚を身につけることができるようデザインされたノートです。
IMIJUNノートは英文の構造が理解できない、もしくは同じ間違いを繰り返してしまう学習者の助けとなります。
準備するもの
- IMIJUNノート
- 学習者が書いた英作文
ポイント
- IMIJUNノートは、特に動詞や目的語が抜けやすい学習者に効果的です。
- 学生自身に自らの英作文の特徴を分析してもらい、自分の間違いやすい傾向を認識してもらう必要があります。ですので、まずはIMIJUNノートを使わずに英作部をしてもらってから、あらためてIMJUNノートの項目に従って書き直してもらうのが良いでしょう。
- IMIJUNノートには学習者が日本語で考えて作文することを想定して、「だれが」や「する・です」などのわかりやすい表現で意味順が記載されていますが、学習者の理解度に併せてS, V, IO, DOなどを書き加えていく必要もあるでしょう。
- IMIJUNNノートはいくつかの出版社から発行されていますが、日本ノートから発売されている田地野彰先生監修のノートは、大学生に使いやすいです(関連情報参照)。
手順
1
テーマについて普段通りに作文してもらいます。
2
教員は作文を回収し、何も書き込まないで個々の作文を読み、全体に共通する問題点や個々の学生の修正点を記録(または確認)しておきます。
3
![](/uploader/download.php?data=20220526140719_24033891_628f0b07abb5e/IMG_5607.jpeg)
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返却した作文をIMIJUNノートの指定に沿ってに書き写してもらいます。
4
ペアもしくはグループでノートを見せ合い、問題点がないか学生自身で検討してもらいます。
パワーポイントに学習者のエラーを集めたものを示して、どのような間違いをしやすいのかクラス全体で考えていもらいます。
学習者は、自己分析シートを使いながら、検討結果を踏まえて英作の自己分析を行います(添付ファイル参照)。
授業後にIMIJUNノートと自己分析シートを回収します。
5
回収したIMIJUNNノートと自己分析シートを、手順②で確認しておいた記録と照らし合わせ、学生の英語学習が改善されたかを検証します。